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何時間寝ればいいの?なぜ不眠症になる?夢遊病ってどんな仕組み?【睡眠や夢の謎】

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誰かの記事で紹介されていた睡眠についての書籍を読みました。
・人は何時間寝ればいいか?
・過眠症や不眠症は なぜ起こる?
・夢遊病(寝てる状態で動きまわる状態)って どんな仕組み?
・寝だめはできるのか?
・体内時計って本当にあるの?
・・などの疑問に書籍では答えていますが、まだ解明されていない部分も多く著者の仮説的な部分も多いです。
特に寝てるときに見る「夢」の話は興味を持っていましたが、科学的にみたら面白味のないものでしたね‥(^^;)

医療用語・生物学的用語がたくさん出てきて、理解できなかった部分もありますが、理解できた部分と個人的におもしろかった部分のみ紹介します(^^)
あと、脳(睡眠)の仕組みは まだ解明されていないことも多いので、確定的要素が少ない点も注意してください。
※この記事の執筆者は医療関係者ではないので間違いがあったらゴメンなさい

この記事で紹介すること

・睡眠を取らないと どうなるか?
・睡眠中に脳はどうなってる?→「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の役割
・ナルコレプシー(突然眠ってしまう病気)は なぜ起こる?
・自然に眠くなる場合、眠くなくなる場合
・野生生物の睡眠は人間と違う?
・睡眠について皆の質問に答えるコラム

この記事は書籍のネタバレを含みます。

目次

睡眠を取らないと どうなるか?

動物の睡眠を取り去る断眠実験が古くから行われてきた。
結論から述べてしまうと、完全に睡眠を取らない状態が続くと、最終的には動物は疲労状態からくる感染症やそれに伴う多臓器不全で死亡する

睡眠の科学より

病気になるのは予想できたけど、死亡まで行くのか‥

いくら じっとして休息を取っていても睡眠を取らなければ身体機能は消して回復しないと言われています。
ラットを断眠させる実験が紹介されていました。
断眠34週間でラットは感染症のために次々と死んでいった。睡眠を断つことは免疫系の機能にも重篤な影響を与えるそうです。

しかし、長期断眠をしても死に至る前に睡眠を取らせれば、それによって完全に回復すると書籍で言われています。
睡眠は絶対に取らなくてはならないものではあるが、脳や身体はある程度、睡眠欠乏に耐える許容度や柔軟性を持っていることがわかる。多少ならば無理がきく・・と書籍で言われていました。

後の方で出てきますが、起きてる時間が長い≒睡眠負債(睡眠借金)と言われています。
睡眠を取れば、負債を減らすことが可能。

自身は若いころ、仕事しながら創作絵を描いていて、6時間睡眠を維持していたら2日寝込むレベルの胃腸炎になりましたね‥(それから睡眠時間は7時間になりました)

世の中には、週間連載のために連続徹夜してマンガを描きつづけている体力オバケなマンガ家さんがいるとか‥

体力オバケは例外として‥
何日も睡眠が足りないときは、「あえて病気になって強制的に睡眠を取らせている?」と考えると、身体の仕組みってすごいですよね‥(^^;)

お年寄りになって睡眠時間が短くなる場合は どうなんだろう?という疑問がわきますね。
睡眠は他に、学習した情報の整理や記憶の強化機能、脳のメンテナンス機能が備わっているそうです。
書籍の後の方に書かれていましたが、お年寄りの睡眠時間減少は学習機能低下(新しいことを吸収する機能の低下)があるので睡眠時間が少なくて済む・・ということらしい。詳しくは後述。

特に幼児~小学生前後の子だと、見るものすべてが目新しく学べることが多く、情報の整理に時間がかかる=長い睡眠時間が必要となっている。

お年寄りは(ほぼ強制的に)睡眠時間が短くなり、病気にもかかりやすくなるってこと?

あまりスピリチュアル的なことは言いたくないですが‥
歳を取ってもガンガン新しいことに手を出す→睡眠時間が長くなる→病気にかかりにくい?ってことがあるのかもしれませんね

睡眠中に脳はどうなってる?→レム睡眠とノンレム睡眠の役割+覚醒

睡眠は脳や身体の状態の違いから、レム睡眠ノンレム睡眠の2種類に分けられます。
レム睡眠では、脳が活発に働いており、記憶の整理や定着が行われますが、体はもっとも休まる時間です。
一方、ノンレム睡眠では、大脳も休息していると考えられ、脳や肉体の疲労回復のために重要だとされています。
https://www.ssp.co.jp/drewell/sleep/type.html

眠りの種類 ~レムとノンレム~エスエス製薬より引用

・レム睡眠→身体は休息しているが脳は活動している状態
・ノンレム睡眠→脳も身体も休息している状態

ちなみに「覚醒」は、より高度なこと(車の運転、食事など)をするために必須なことで後の方に書いていますが、眠っている状態が生物のデフォルトだと著者に紹介されています。

前に読んだ記憶関係の書籍にも書かれていましたが、レム睡眠って大事な役割があるんだなと。
難しい医療用語は理解できませんでしたが、理解できた部分のみ抜粋↓

睡眠を取ると、その間は練習していないにもかかわらず明らかな上達が見られた
②睡眠中に学習時の感覚を再現すると、睡眠中の記憶強化の効率がアップする
何か学習する量が増えるほどレム睡眠が増える(書籍では被験者に学習課題が与えられる実験が行われていた)
④レム睡眠を取り除くと学習の成績が落ちる(意図的にノンレム睡眠のみにする実験より)

以前読んだ、脳神経外科医が書いた記憶に関する書籍↓

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色んな人が言っているけど、脳の仕組みはパソコンと似ているよね

・コンピューターがオンでインターネットにも繋がれている状態→覚醒
・スリープモードの状態→ノンレム睡眠
・オフラインでPCを使ってる状態→レム睡眠
・・と書籍で言われていました。

レム睡眠~妙にリアルな夢を見ているときに連動して、身体が動かないのはなぜか?

レム睡眠時には脳幹から脊髄に向けて運動ニューロンを麻痺させる信号が送られているため、全身の骨格筋は眼筋や耳小骨(中耳の小さな骨)の筋肉、呼吸筋などを除いて麻痺している。
そのためレム睡眠時には脳の命令が筋肉に伝わらないので、夢の中での行動が実際の行動に反映されることはない。

睡眠の科学より

ちなみに寝てるのに動きまわる(夢遊病)の謎は、後でまた出てきます

レム睡眠中の眼球は、不規則に様々な方向に動いているそうです。
脳が夢で見ている何らかのものを追尾しているような状態ではないか?と書籍で推測されています。

レム睡眠の役割が身体を休めつつの「記憶の整理」や「学習内容の強化」なら、眼球(眼筋)が動く理由が謎だね。必要なくない?

耳(耳小骨)は何となく、「危険が迫ったとき察知しやすくするためかな?」と予測もできるんですがね。
眼球は謎ですね。眼球を動いていても目は閉じてるわけで何も見えないのに。

あとレム睡眠時は脳の体温調節機能も、ほぼ役割を停止するそうです。
寝るときに暖かくして寝なさいというのは、こういうことだったんですね。
マンガなどで雪山で遭難して「寝ると死ぬぞ!」と言われている描写をよく見ますが、寝る≒レム睡眠に入ってしまうと体温調節ができなくなってしまうためなんですね。

ノンレム睡眠・レム睡眠→覚醒の周期には個人差がある?

人の睡眠を調べると、
・ノンレム睡眠→約75%
・レム睡眠→約25%
・・だそうです。ランダムではなく規則正しく繰り返される
健康な眠りでは、ノンレム睡眠→レム睡眠→ノンレム睡眠→レム睡眠・・と90分ごとに繰り返されるそうです。
例外として‥脳や身体が非常に疲れているとき、長期の断眠後などはノンレム睡眠が短くなる(レム睡眠を増やすため?早く確保するため?)場合があるらしい。

あと、90分周期は平均値のようなもので、その日のコンディションや個人差もあるそうです。
幅としては60分~110分まで様々、これを4~5回繰り返すと「覚醒」する。

この脳の働きをみていると、レム睡眠は絶対に取らなければならないものとしているんでしょうかね?
もちろん、脳が休息しているノンレム睡眠も大事でしょうけど。

レム睡眠時の夢は内容や時系列がメチャクチャなのに変だと思わない謎

レム睡眠の時に見る夢は物理的にありえないことが起きたり、時間関係がめちゃめちゃだったりと奇妙な内容のものが多いが、夢を見ている時には奇妙だと気づかないのは前頭葉の前頭前野背外側部という部分の機能が低下しているためである。
この部分が十分に機能しないと見ている現象に関して反省するとか、「おかしいぞ」と疑問に思うことはできなくなるのだ。

睡眠の科学より

この記事の執筆者は漫画やゲームなどのフィクションストーリーが大好きなんですが、この手の夢と現実がごっちゃになった世界観はあり得る話なんですね‥(^^;)

たとえば、前頭葉の前頭前野背外側部という部分が何らかの外傷で機能が失われてしまったら、現実でも起こり得ると‥

バインディング問題の謎~なぜ一連の動作は統合されてデジタル処理されるのか?

脳は各部位で様々な機能を分担して、全体として一つの機能体として働いている。

例えば、今あなたがバッティングセンターのボールを打つとする。
・ボールが飛んでくる様子(視覚)
・打ったときの音(聴覚)
・手に残る感触(体性感覚)
・・は脳の別々の部位でデジタル化されて処理される。

それなのに この一連の過程は時間差もなくスムーズに統合されている。
このような情報の統合がどうして可能になっているのかよく分かっていないそうです。

これを解明するには、この統合が上手くいってない人を研究する必要がありそうですね。

自分もそうですが‥運動神経があまり良くない人は、この統合が上手くいってなさそうなイメージがあります

睡眠のタイミングを決めるのは体内時計と睡眠負債による2つのバランス?

体内時計:毎日23時に寝ている人は23時になると眠くなる
睡眠負債:連続した覚醒時間が長いと積み上がる

この2つが重なると眠くなる。

睡眠負債が多ければ脳が帳尻合わせとして長い睡眠を要求すると書籍で言われていますし、覚醒時に たくさん学習したり、身体的な疲れが多い場合も眠りが深くなるそうです。

まぁ、当たり前っていえば当たり前だね

ほかには「睡眠物質」なるものが存在するらしいです。
以下の動物実験が紹介されていました↓

長時間睡眠をさせないように断眠した犬の脳脊髄液を別の犬の脳内に投与すると、投与された犬が眠ることを発見したのである。
このことは断眠中に脳内に蓄積する物質、つまり睡眠物質の存在を示唆するものであった。

睡眠の科学より

たとえ体内時計や睡眠負債(身体・精神の疲れふくむ)がなくても、脳さえ騙せれば眠れるという意味でもありますね。
もしかすると、睡眠時間が異常に短くなるとか、頻繁に目が覚めるなどの異常が出るのかもしれませんが‥。

自身は眠剤を服用したことがないですが、こんな感じで作られてるんですかね?(睡眠薬にも色んなタイプがあるようです)

※ただし、自身は弱かったので一時期、胃薬系のお世話にはなっていました(胃薬系は眠くなるものが多いらしい)

ナルコレプシー(突然眠ってしまう病気)は なぜ起こる?

ナルコレプシーとは?

ナルコレプシーは、過眠症の1つです。通常ならば寝てはいけない重要な場面でも我慢できないほどの強い眠気に襲われたり、突然眠ったりすることが特徴です。病気であるにもかかわらず、大事な場面でも眠ってしまうことについて「だらしない」「意欲が足りない」「真面目にやっていない」などと思われ、本人や周囲が病気と認識しない場合が多く見られます。

日本では、600人に1人がナルコレプシーであるといわれており、10歳代~20歳代前半に多いです。治療が遅れると社会生活に支障をきたす恐れがあるため、早期に治療を開始することが重要です。
https://medicalnote.jp/diseases/%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%BC?utm_campaign=%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%BC_%E6%A6%82%E8%A6%81&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo#%E6%A6%82%E8%A6%81

Medical Note ナルコレプシーより引用

ゲームやアニメになった「リトルバスターズ」の主人公と同じ病気だね

リトルバスターズの主人公について↓

https://dic.pixiv.net/a/%E7%9B%B4%E6%9E%9D%E7%90%86%E6%A8%B9

ナルコレプシーの問題点↓
・人は通常、1日に1回睡眠をとる動物である
・通常は1回に7~8時間ほど連続して眠り、数十時間にわたり起きているという生活をしている
・しかし、ナルコレプシーの人は長い時間起きていることができない
・短時間の断片的な覚醒と睡眠を繰り返すのが特徴である
・昼間は頻繁に眠りに落ちてしまうが、逆に夜間は頻繁に目が覚めるということがある
仕事やスポーツ中など眠ってはいけない(危険な)場面でも強烈な眠気に襲われる
・覚醒からノンレム睡眠を得ず、直接レム睡眠に入ってしまうことがある

不眠症よりはマシかもしれませんが‥これは社会生活でも野生生活でも困りますね、なんでこんな事になるんでしょうか?

説明の中に「オレキシン」という物質が出てきます。

オレキシンは、睡眠と覚醒の調節、特に覚醒状態の維持・安定化に重要な役制を果たす神経伝達物質(脳内で神経からの刺激を伝える物質)。
http://e-nemuri.eisai.jp/learn/with-doctor/orexin-and-sleep/

オレキシンとは?
覚醒を維持する脳内物質と睡眠の関係についてより

ナルコレプシーについて著者はこのように言っています↓

・ナルコレプシーは睡眠と覚醒のスイッチの切り替えが非常に不安定
・スイッチが切り替わりやすくなっている状態
・オレキシンは覚醒スイッチそのものではない
覚醒のスイッチが入った後にスイッチが不適切なタイミングで切り替わらないように覚醒状態を安定化をする
・睡眠に移行することを防ぐ働きを持っているのだと考えられる

不眠症の原因は色々とあるみたいだけど、オレキシンが作用しすぎて不眠症になっている可能性もあるね

余談ですが‥オレキシンの発見に役立ったのが遺伝子操作マウス(ねずみ)だそうです。

そういえば、色んな動物がいる中で あえてマウスが使われてるのがいつも疑問でしたね

理由は‥マウスは繁殖させやすく、他の動物や人間のような個体差があまりないからだそうです。

ES細胞の遺伝子を操作して、特定の遺伝子を欠損させたノックアウトマウスを作成して解析するとのこと。
特定の遺伝子の機能を解明するための常套手段となっているらしい。

ラット・マウスの遺伝子操作なんて出来るんですね‥SFの世界みたいですね(^^;)
ちなみにラットは大型のネズミ、マウスは小型のネズミのことらしい。

余談:不安からくる不眠症について

原因がハッキリしない不眠症は、脳が無意識下にある不安や心配事を感じているからだそうです。
試験の前日や大事なプレゼンの前のような気持ちが高ぶって眠れない等の分かりやすい原因ではない。

ストレスが慢性的にかかると情動反応は起こっていても、海馬のシステムが変調をきたすために記憶があいまいになって何が不安や心配の原因になっているのか本人が実感できなくなることがあるのだ。
これが不安性障害であり、不眠をともなうことも多い。
意識は自分に起こっていること全てを把握しているわけではない
むしろ、ごく一部にしか意識の支配は及んでいないと考える方が正しいと思う。

睡眠の科学より

うちの2親等以上離れた親族3人が不眠症で悩まされているんですが、この傾向がありそうですね

少し離れた親族もいるので、ざっくりと知っているだけですが↓
Aさんは神経症に近く被害妄想的、Bさんは凄く優秀な人だけど お人よし過ぎる&経済的に困窮している、Cさんは発達障害の傾向がある&40~50代くらいの時に配偶者が亡くなっている‥と、こんな感じです。

カウンセリングなどを利用して、意識に沈んでいる原因を特定し、治療したら不眠症は治るのかな‥?

書籍には書かれていませんが気になりますね‥(^^;)

寝ないで済む薬は今後開発されるのか?

寝ないで済む・・に似た薬が開発されているようです。

オレキシンAを含む鼻内噴霧薬を使うと、睡眠不足のサルが認知能力テストにおいて睡眠の足りている猿と同程度の結果を記録したという研究成果を紹介したものだ。
(中略)
しかし、繰り返し述べているように睡眠は心身の健康と機能の維持に不可欠なものであり、長時間眠らずにいることが体に与える影響は慎重に考える必要がある。

睡眠の科学より

ちなみにオレキシンAには目立った副作用はないとのこと。

認知機能だけで見るならそうかもしれないけど、(この薬を使いつづければ)絶対ほかの部分にガタが来るでしょ・・

この薬を使って、労働者や奴隷(家畜などをふくむ)を働かせつづけようとする資本家が出てきそうで怖くもありますね‥(^^;)

良い睡眠を取るためのコツ2つ(基本中の基本)

①食事(適切な量と時間で)
②体温(高すぎると眠れない、手足が冷たいと眠れない)

①食事(適切な量と時間で)

あまりに空腹になると眠れないが、寝る前に食べる習慣がついてしまうと逆に目が冴えてしまうそうです。
※寝る前に食べるのが習慣化すると、その時間の覚醒レベルが上がってしまう(生物は寝ながら食べることができないため)
なので、食事は適切な量を就寝の4~5時間ぐらい前に取るようにすることが良い眠りを取るためのコツになると言われています。

空腹→脳が栄養を摂取しなさいと指令を出している→そのために覚醒維持・・ってことですかね

食事をとる時間→起きてなくてはならない‥という仕組みになっているみたいだけど、「飯食ったら寝る」を身体に覚えさせれば、その通りになりそうな気もするが(消化器官など身体への負担を無視すれば)

②体温(高すぎると眠れない、手足が冷たいと眠れない)

眠りに入る前に脳の温度が少し下がるそうです。
・体温が高すぎる→眠れない(脳の温度を下げづらいため?)
・手足が冷たい→眠れない
※手足が冷えていると血管が収縮してしまい、深部体温の放散(脳の温度を下げる)が難しくなるため

つまり眠る直前に、あまり熱いお風呂に入るのは避けた方が良いのかもしれないということ。
あまり体温を上げず、しかし暖かくして眠ることが大切。特に手足。

この記事の執筆者は冬に足先冷え性になるんですが、たしかに足が冷えてると眠れませんね‥(^^;)
ちなみに対策として、ミニホットカーペットを足に敷いて寝ています。電気毛布でもいいかも?

睡眠について皆の質問に答えるコラム~何時間眠ればいい?年寄りが睡眠時間が短い謎など

気になった部分のみ抜粋しています。

・人は何時間寝ればいいのか?
・目覚ましが鳴る前に目覚めるのはなぜ?
・夢遊病とレム睡眠行動障害とは?
・寝だめはできるのか?
・歳を取ると睡眠時間が短くなるのはなぜ?
・野生生物の睡眠事情→長時間寝ると天敵に狙われる?

人は何時間寝ればいいのか?

アメリカで行われた調査対象が100万人を超える大規模な調査では、7時間睡眠をとる人が最も長寿であるとされている。それ以下でもそれ以上でも寿命は短くなるというのだ。
この種の調査はあくまでも睡眠時間と死亡危険率の相関関係を示しただけであり、因果関係については言及できないことに注意しなくてはならない。

睡眠の科学より

一方、認知能力を調べた実験では7時間睡眠と9時間睡眠との比較でさえ、9時間睡眠の方が認知能力は高かったという結果もあるとのこと。

歳を取るにつれて強制的に睡眠時間が短くなりますが、やはり睡眠時間が長い子供と比較したら(認知能力的に)お年寄りは不利なんですね

ちなみに偉人の睡眠時間も紹介されていました。
エジソンやナポレオンは短時間睡眠者として知られているが、実はよく昼寝や居眠りをしていたという説もある。
それが正しければ、結局6時間程度は眠っていたようだ。
一方、アインシュタインは10時間以上眠っていたという。

7~8時間の連続した睡眠ではなく、トータルで計算しても大丈夫ってことかな?1日24時間締めとして‥

理屈的にはいいのかもしれませんが‥睡眠時間を細切れにすると、睡眠導入時間のロスが出そうなので、やはり可能であれば連続した睡眠の方が効率が良さそうではありますね‥(^^;)
たとえば、この記事の執筆者は布団に入ると平均して5分~10分前後で眠りに入ります。
※室温ふくめ快適な環境、適度な疲れがあり、直近にイベント等がない、なんらかの病気ではない場合を想定
睡眠を細切れにすると、この5分~10分のロスが細切れにした分だけ出るので、可能であれば連続した睡眠の方がいいのかも。

人間の必要睡眠時間は?の結論としては‥「人それぞれ違う」ですね。
新しいことをやって脳が疲れている状態なら沢山の睡眠時間が必要だと思うし、運動して身体が疲れている場合も睡眠時間が多く必要になると思います。
後の方でまた出てきますが、お年寄りになると消費するエネルギー量の関係から必要な睡眠時間も短くなると言われていますし、逆に10代の子供なら吸収する知識や運動量も違うので沢山の睡眠時間が必要になってくる。

ちなみに、この記事の執筆者は毎日約7時間睡眠を取っています。
色んな睡眠時間をためし、最低限、健康的に生活できる時間がこの時間だったので。
前の方でも書いています若いときにずっと6時間睡眠を試していて、後に2~3日くらい寝込んだことがある

仕事しなくていいなら、本当は8時間くらい寝たいんですがね‥

目覚ましが鳴る前に目覚めるのはなぜ?

起床する時刻をあらかじめ指示されてから眠ると、その時刻の1時間ほど前から血液中に副腎皮質刺激ホルモン (コルチコトロピン)というホルモンが増えて起床に備えるのである。
起床する時間を意識してから眠りにつくことによって、起床時間に向けて体をコントロールすることが可能であることを示している。
(中略)
明日はいつもより早く起きなければならないという意志は、睡眠中にも脳を支配して心身をコントロールしているわけだ。

睡眠の科学より

仕事のある日は目覚ましを2つかけていますが、確かに目覚ましが鳴る前に起きれることが多いですね。
1年に数回は目覚ましが鳴らないと起きれないこともありますが‥(^^;)

体内時計って身体の中にちゃんとあるんですね
私の場合は、例えば6時起きなら3時に目が覚めることもありますが‥

夢遊病とレム睡眠行動障害とは?

夢遊病とレム睡眠行動障害は、どちらも本人は寝ているのに動きまわる状態のことです。
違いは以下↓

怪我のしやすさの違い睡眠時の外傷ですが、レム睡眠行動障害では素早く暴力的な動きが多いため自分や周りが怪我をしやすいのに対し、睡眠時遊行症(夢遊病)ではゆっくり歩き回ったりトイレに行ったりといった穏やかな動きが多いため刺激をしない限りは怪我はしにくいと言われています。
https://yamato-mental.com/sleep/sleepsymptoms/

やまとメンタルクリニックより

他には、夢遊病はノンレム睡眠のときになっているという違いがあるようです。

もっと軽いのだと、寝言だったり、うなされてるとかも入るのかな?

たとえば、走りまわる夢を見ているときの脳の動きや指令↓
・レム睡眠時には大脳が活発に活動している
体の暴走を防ぐため、運動系への出力をカットしている
・レム睡眠時には脊髄の運動神経に抑制性の信号を送っている
通常ではレム睡眠時には全身の筋肉は弛緩している(金縛りのような状態)
・・このメカニズムによって、夢の中での行動が実際の身体に反映しないようになっている。

レム睡眠行動障害では、運動神経への信号がカットされていないため↓のような行動をしてしまう。

レム睡眠行動障害では睡眠中に複雑な行動をとったり、歌を大声で歌ったり、中には暴力的な行動をとってしまう症例もある。
夢の中では、情動に富んだイメージが広がっていて何者かに追いかけられるなど激しいストーリーが展開されていることが多い。
その中で自らも激しく動き回っていて、それがこのような行動に表れてしまうのである。

睡眠の科学より

ノンレム睡眠中も夢をみることがあるそうですが、ハッキリとしたイメージで見れないと書籍に書かれていましたね。なんとなく自分がフワフワ浮いているイメージ見えたなど。
レム睡眠中にみる夢はハッキリしたイメージなので、レム睡眠中に本人を起こすと夢の内容をハッキリ覚えているそうです。

夢遊病は小児くらいの子供に多く、レム睡眠行動障害は中年以降の男性に多いそうです。
夢遊病は成長とともになくなることも多いそうですが、レム睡眠行動障害は何が原因でなっているんでしょうかね?
中年以降の男性に多いということは、若いときにはなっていなかったってことですよね?

レム睡眠行動障害をネットで調べてみました↓

原因が明らかでない場合も多いのですが、約半数例には中枢神経の疾患がみられます。特に、パーキンソン病、レビー小体病、多系統萎縮症などで高頻度にみられ、これらの神経疾患の発症に先だってレム睡眠行動障害がみられることもあります。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-070.html

e-ヘルスネットより

あと、「口論」や「追いかけられる」というようなネガティブな夢で発症しているということから、ストレスも原因ではないか?という説もありました

あと、こんな動物実験も紹介されていました↓

・猫の脳幹の橋の一部を破壊した
・猫はレム睡眠中に立ち上がり、辺りを見回して獲物を襲うような行動をした
・大脳から運動神経の出力をカットするメカニズムがうまく働かなくなった
・この時、猫は夢の中で獲物を襲おうとしていたのではないだろうか?

脳機能(寝てるときに運動神経の出力をカットする機能)に異常があれば、動物も人間と同じになるってことですね。

寝だめはできるのか?

寝だめはできないと著者は言います。

眠気は「覚醒時間の長さ」×「体内時計」によって決まるそうです。

逆に睡眠負債(覚醒時間が長いこと)の形になって、残った睡眠の不足分を後で返済することは可能である。
徹夜したり、寝不足だったりした日の翌日には誰でも時間が許すかぎり長く眠りたい欲求が出る。
睡眠が不足すれば、つぎの睡眠は深くなり、また長くなる。
これは多くの哺乳類で起こる現象で、睡眠の恒常性と呼ばれるそうです。

一時的に睡眠不足になっても後で睡眠の負債は返済することができるので、睡眠はある程度の柔軟性があると書籍で言われていましたね

慢性的な睡眠不足にならない限り、身体へのダメージが蓄積されないのは有難いですね(^^;)

歳を取ると睡眠時間が短くなるのはなぜ?

脳の成長および、老化に伴い睡眠の必要性が少なくなっていくためだとされています。
「睡眠」と「脳の発達」が関係していることを示唆している。

・・となると、お年寄りがたくさん睡眠を取るためには適度な運動をして、新しいことも始めて身体や脳を疲れさせるしかないのか?

脳がこれ以上発達しない年齢の人でも身体や脳が疲れているなら、しっかりとした睡眠(7~8時間程度)が取れるのか疑問ですね。大抵は20~21時に寝て3~4時に起きるという話も聞きますが‥。

睡眠で脳の一日の記憶の整理・強化・いらない記憶の除去をしているという説もあります。
歳を取ると身体や脳が疲れていようが強制的に睡眠時間が短くなるなら、生きていく上で不利になりそうな気もする(^^;)

あと余談ですが‥覚醒時に より使った頭の(脳)領域の方が深い睡眠を取るそうです。
計算、集中や判断、戦略、根回し、思考錯誤など色々と頭を使いますが、対応している脳部位が全部違うらしい。
計算で頭を使ったなら そこを司っている脳領域がよく眠るし、たくさん判断したなら そこを司っている脳領域がよく眠る。

たくさん頭を使って、グッスリ眠れる人が有利ってことですね。

野生生物の睡眠事情→長時間寝ると天敵に狙われる?

睡眠時間は「種」によって様々と書籍で言われています。
捕食する側(肉食動物など)に当たる動物は睡眠時間が長い傾向にあり、捕食される側(草食動物)などは睡眠時間が短い傾向にあるそうです。
・コウモリやオポッサム、ライオンなどは平均して1日18時間~20時間眠るとされる
・馬やキリンなどの大きな草食動物は3時間以下しか睡眠をとらない

一般的に捕食者になりやすい動物は、捕食される危険を避けるために睡眠時間を少なくする必要がある。
さらに、体の大きな草食動物の場合は食事に必要な時間が長いため睡眠時間は少なくなるという傾向があるそうです。

長く睡眠を取らなければならない草食動物は絶滅している、またはそういう遺伝子は淘汰されている感じなのかな?

さらに水中に住んでいる哺乳類のイルカは特殊な睡眠を取るそうです。
・水中でうたた寝をすると溺死につながる
・イルカは泳ぎながら眠ることができる
バンドウイルカは一度の睡眠では片側の大脳半球のみが眠る
つまり交互に大脳半球が眠ることによって、どちらかの脳は覚醒した状態を保ったまま睡眠をとっているの
・(↑は半球睡眠と書籍で言われています)
・右の脳が睡眠状態になると左目を閉じ、逆に右目を閉じている時は左の脳が睡眠状態となる
・もちろん、両方の大脳半球とも覚醒している時もある
・またインダスカワイルカは数秒間の睡眠(マイクロスリープ)を取りながら1日7時間の睡眠を確保しているそう

片目ずつ眠るってことは、(イルカが人間の脳と同じなら)左脳が眠っているときは右脳が優勢になるので「感情」が強くなり、右脳が眠っているときは左脳が優勢になるから「論理」が強くなる感じなんでしょうかね?

他には、ある種の鳥の睡眠事情が紹介されていました。
・ときどき急降下して再上昇を繰り返す
・この急降下しているときに眠っているのではないかと考えられている

高度に発達した脳を持つ動物にとって、睡眠は危険承知で決して省くことのできない重要な機能であることがわかる。
野生生物は天敵から身を守りつつ、眠るために工夫しているんだなぁという印象。

まとめ:睡眠や脳は分からないことだらけ

・睡眠を取らないことはできない
・寝なくても大丈夫な薬が今後開発されるかも?
・睡眠に関する病気は色んなものがある
・寝ているときに見る夢は神秘的なものではない
・生物の睡眠事情の話がおもしろかった

おそらく、太古の昔から脳や睡眠を研究してきた研究者は大勢いたと思いますが、ほかの身体の器官と比べて明らかになっていないことが多いんだなぁという印象。

個人的には、年を取ってからも健康に たくさん眠りたいので、もっと研究が進めばいいなと思いました(^^)

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