現在、イラストを描くスピードを上げるために「資料なしでもソコソコの上手さで描く」‥を目指して絵の練習をしています。
資料なしだと服のシワが壊滅的に描けないので、こちらの書籍でシワの理論を勉強していました。
※このブログの執筆者は趣味で お絵描きしているレベルです
こちらの書籍は文字での解説が少ないので、ひたすら模写をして気づいたことをメモしていくスタイルの勉強方法です。
練習記録をまじえて、簡単に紹介します(^^)
・お絵描き中級者以上の方
・漫画の作画などクオリティーよりスピードを重視したい方
・服のシワに絞って勉強したい方
・ジェスチャードローイングも併せてやりたい方
・布や単純な服からシワの描き方を学ぶ
・シワの入り方の理論を何パターンか
・この記事の執筆者が行った練習記録と練習の成果
・余談、ジェスチャードローイングの練習にもなる
シワ練習記録はショート動画でもまとめています↓
この書籍について簡単に紹介~単純な布や服からシワの理論を学ぶ
この書籍は服の「解剖学」と言われています。
・簡単な布や衣服からシワの法則を学ぶ
・衣服(素材や厚さなど)によってシワの付き方が変わる
・人体の動きに沿ったシワの描き方の法則
・・などが学べる。
つまりハイクオリティーな1枚絵というよりは、ソコソコ説得力がある絵を手癖で描けるようになるための書籍です。
※個人の感想ですが、ハイクオリティーな1枚絵を目指す場合でもシワの理論を知っていることで、手が速くなるなどの効果はあると思います
書籍は模写を繰り返し行うことを前提としているらしいので、文字での解説は少なめです。
自分で模写しながら気づいたことをメモしていくスタイルで勉強する必要があります。
文字での解説も欲しい お絵描き初心者さんは、別の書籍の方がいいかもしれません
シワの理論にはパターンがある+特殊な例
・ぶら下がり
・引っ張り
・屈曲
・巻きつき
・結び目
・折れ
基本的に服は、これらのシワで構成されています。
書籍では、緊張=張り→その周辺にひだ=シワが入ると解説されていました。
ただし、服の縫い目がある場合は 途中で途切れたり不規則になったりする場合がある。
執筆者が行ったシワの練習記録
・すべて白、黒、グレーで表現
・数をこなすために線は下書きレベルのもの
・グレーを入れている部分も はみ出しを気にしない
・服の種類は比較的かんたんなパレオやシャツ、ズボン、スカート~一般的なファッション、スーツ+小物など
・体型による違いも少しアリ
書籍は、
・頭部と頚部(帽子やマフラー、フードなど)
・体幹(上半身と下半身の服やズボンのシワ)
・上肢(上半身が中心の服のシワ)
・下肢(下半身が中心のズボンやスカートのシワ+靴)
・・という構成です。
頭部と頚部(帽子やマフラー、フードなど)
・空間が空いている帽子(ハット帽など)は、そこにシワが入る
・マフラーは構造が複雑なので、いったん知恵の輪みたいな線で描いてみると理解しやすい
体幹(上半身と下半身の服やズボンのシワ)
・首まわりはぶら下がりシワ
・胸部分で緊張し、その下にシワが入る
・ダラっと立ちポーズ→下がっている腰から上がっている肩へシワが入る
・手を上げると、上がっている方向にシワが付く
・後ろ姿は肩甲骨で小さく緊張し、その下にシワが入る
・ズボンは股の縫い目と関節にシワが集中
パレオなど身体に巻く系のドレスやサリーなどの民族衣装から練習し、薄手のシャツや厚手のコート、スーツなども模写しました。
体型による描き方の違いなども。
上肢(上半身が中心の服のシワ)
・少し厚手のパーカーに潰れた「C」を描くシワが斬新だった←最近イラストを描くときに頻繁に使う
・手袋は手に隙間なくフィットしているわけではないので指が短く見えるそう
今までの練習と ほぼ同じことの繰り返しです(^^;)
下肢(下半身が中心+靴)
・下半身は上半身とちがって、人体構造を多少でも理解している必要がある
・普通の立ちポーズだと「S字」ラインを意識(体重がバランスよく乗っているポーズ)
・バランスがおかしいと地面に立っていないように見えるし、シワもおかしな事になりやすい
絵描き的にはバストアップ(上半身)は描く機会が多いけど、下半身は描く機会が少ないので勉強になりました。
あと足首から下も描く機会が少なくて、シワとデッサン(形取り)ともに苦手なので、もっと練習したいなと思う(^^;)
修行の成果:フリーのポーズ素体を下地にする+衣装の資料から描いてみる
修行の成果として、フリーポーズ素体を下地に生成AIで衣装を生成してシワを描いてみました。
つまり、服の構造は資料をみさせてもらってますが、シワはほぼ手癖です。
いつもは資料を見ながら服もシワも描いていたので、筆を動かす手に自信がなかったです‥
この自信のなさが最初はスピードダウンにつながりますが、何度も描いていく内にスピードが付いて行くことを願います(^^;)
描いてみて思ったのが‥シワの理論と素体の構造を理解していれば手癖でも割といけるという感じ。
もちろん神絵師が描くようなハイクオリティーな絵は描けませんが、手癖でも何とか見れるレベルの絵が描けるかなという印象です。
個人的に感じた良い練習方法としては‥
ハイクオリティーな1枚絵を描く絵師なのか、クオリティーが低くても大量生産する漫画系絵師かにもよりますが‥後者の場合は手癖が8割で時々、資料をみて描く勉強時間が2割ほどあるといいのかな?という印象。
前者なら後者の割合を逆にする感じがいいんじゃないかなと思います。
余談:ジェスチャードローイングの練習にもなった
ジェスチャードローイングとは、モデルのポーズを短時間で素早くスケッチをする練習方法です。 1ポーズ30秒〜長くて5分程度の時間制限で行います。 時間制限の中で必ず全身を描き上げます。
https://medibangpaint.com/use/2023/10/practice-movement-human-draw-gesture-drawing/
【練習方法】動きのある人を描きたい!ジェスチャードローイングのすすめ!より引用
この書籍では‥
・全身と上半身、下半身、手、足を模写
・描く量がハンパないので1体に時間をかけすぎることも出来ない
・全部モノクロでやった
・・ので結果としてジェスチャードローイングと同じことをしていました。
心なしか、手癖で描く全身絵もすこしだけ上手くなった気がします。
ジェスチャードローイングでウォーミングアップしつつ、シワの理論を同時に学べるので時間を有効活用できました(^^)
まとめ:1回では覚えれないが何回もやれば描けるようになりそう
・服のシワにはある程度の法則がある
・最初は自信がないので手癖で描いて逆にスピードダウン
・何度も描いて法則を覚えてスピードアップを狙う
・何度も描くことでジェスチャードローイングもできる
・大量生産する絵描きは手癖8割、勉強2割の法則がいいかも?
資料を見ながらならソコソコなクオリティーで服のシワを描けましたが、手癖でも 何となく説得力のあるシワが描けているような気がしました。
ただし、まだ慣れが足りないのでスピードは資料ありの時よりダウンしています。
あと、その辺で歩いている人の服のシワとか無意識に観察するようになってきたので、観察力が身に付くという点でもいいかもしれません
服の資料+ポージング素体さえあれば描けるなら、かなりのスピードアップが狙えるので効率厨めざして頑張ります(^^)
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