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【ネタバレあり】JIN-仁アンコール重版7巻のあらすじ・感想

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この記事はネタバレを含みます。
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大あらすじはこちらの記事↓

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<アンコール重版7巻の流れ>

①浅草田原町で火事がおきる

②千吉がフグ中毒になる

③薩長同盟が結ばれる

④勝海舟の正室「民」の手術

⑤各地で打ち壊しがおきる

⑥曲芸師 濵碇定吉の手術

⑦横浜で野風夫妻に会う

大まかな流れはこんな感じです。

私は医療に詳しくないので、多少医療用語が間違っているかもしれませんが、ご容赦ください(__)

目次

①浅草 田原町で火事がおきる

南方が長崎から材木町へ戻ると、あたりは焼け野原になっていたが、仁友堂は門と塀が焼けただけで母屋は無事だった。

お駒はスリ稼業から足を洗って、仕立て屋の仕事に専念していた。
仁友堂で南方が帰って来たのを見届けたあと、お駒は紙屑問屋の雑賀屋へ仕立てたものを届けに行く。
そこで約束の仕立て料を出し渋る雑賀屋の女将とお駒がもめるが、雑賀屋の住み込み「新吉」という男がお駒に助け船を出してくれる。
じつは新吉も雑賀屋でひと悶着あり、追い詰められていた。

新吉はその晩、雑賀屋に火をつけて家事を起こす。
火事の知らせがお駒の元へ届き、新吉の思いつめた表情が気になっていたので、田原町へ様子を見に行く。

火消したちが田原町へ到着する。
新門辰五郎の代理として、千吉が火消し「を組」の頭取を務める。
南方たちは火傷やケガをした人たちの治療をするため、仁友堂を守る。

お駒がガマの親分の手下たちに連れていかれる。
ガマの親分は、雑賀屋の女将ともめたお駒が火を付けたのではないかと疑い、取り調べを行う。

お駒はガマの親分に襲われそうになるところを千吉に助けられる。
お駒は千吉に助けてくれたことを感謝しつつ、もう近づかないでくれと告げる。

②千吉がフグ中毒になる

千吉はお駒を助けたときに負った傷を南方に治療してもらう。
千吉はお駒のことを忘れるために、当たると死ぬと言われているフグ鍋(鉄砲鍋)を食べると南方へ告げる。

南方はフグは危険だと千吉を止めようとするが、千吉の意志は固い。
何かあったらすぐ治療できるように、南方は千吉の鉄砲鍋を食べる場所に同行する。

千吉と仲間たち、南方で鉄砲鍋や酒を楽しむが、数十分後に千吉が全身のしびれを訴えだし倒れる。
南方は急いで千吉を仁友堂に運ぶ。
お駒は千吉がフグ鍋を食べた理由を知り、千吉のもとへ行く。

千吉は自発呼吸ができないので、手動の人工呼吸器をつけられる。
12時間~24時間以上の人工呼吸が必要で、もしそれを止めてしまったら死んでしまうという。

お駒が人工呼吸をする役をやると南方に言う。
何時間にもわたる人工呼吸で、お駒は千吉との過去を回想し、自分の気持ちに正直に向き合っていく。
数十時間後、無事に千吉は自発呼吸ができるようになった。

その後、千吉とお駒は結婚式を上げる。

③薩長同盟が結ばれる

一時は破談になりかけた薩摩藩と長州藩だが、坂本龍馬が仲介を務め、幕府を倒したいという両者の意志もと締結される。
同時に、龍馬は各方面から命を狙われることになる。

命を狙われた龍馬は手に傷を負うが、命は助かる。
龍馬とお龍は京都で結婚披露宴を上げて、ハネムーンに出かける。

南方はお駒に様々な医療道具や医療に使う衣類のを縫ってもらう。

幕府は長州と戦うために、米や味噌を買い占めたという噂が流れる。
あくどい米問屋は米を貯め込み、値を釣り上げているという。

④勝海舟の正室「民」の手術

南方は勝海舟のところへ行き、大阪各地で米屋が襲われる「打ち壊し」が起きているのを聞く。
民(勝海舟の正室)の調子がよくないらしく、勝は南方に民の診察を頼む。
診断の結果は「くも膜下出血」の前兆とのこと。

くも膜下出血の手術は大変難しく、民は手術を躊躇する。
勝は民に生きていて欲しいと言い、民は手術を決意し、仁友堂に入院する。
勝も入院に付き添おうとしたが、幕府から呼び出しを受け、出向する。

南方は朝、民の診察をするが、すでに一刻の猶予もない状態になっていた。
民は激しい頭痛に襲われ、緊急手術をすることになる。
同時刻、勝は幕府から軍艦奉行に復職を命じられる。

手術道具がそろっていない江戸時代に、くも膜下出血の手術は難航するが南方は無事に手術成功させる。

江戸でも打ち壊しが起きる。

⑤各地で打ち壊しがおきる

江戸を含め、各地で打ち壊しが起きる。

医療器具を新調した仁友堂は、500両以上の赤字を抱える。
加えて、仁友堂の米も底をつきそうな状況になる。
打ち壊しを行っている人たちが奪った米を仁友堂に寄付しようとするが、南方はそれを断る。

千吉たちが自分の長屋や米屋に米の寄付を呼びかけ、1俵にして仁友堂に寄付する。
南方は千吉から、濵碇定吉(はまいかり さだきち)という足芸師の診察を頼まれる。

⑥曲芸師 濵碇定吉(はまいかり さだきち)の手術

濵碇定吉の診察のため、南方は吉原の「河岸」へ向かう。
そこで、定吉・養子の長吉・弟子の梅吉は質素な暮らしをしていた。

定吉たちは横浜で芸を披露した帰りに、品川で打ち壊し騒動に巻き込まれてケガをしてしまったとのこと。
ヘルニア・運動障害、その他の原因も考えられると南方は診断。

その間にも幕府と長州(高杉晋作・大村益次郎率いる)の戦いは続く。
龍馬も長州を援護する。
長州軍は最新の銃や大砲を使い、幕府軍を撃破していく。

南方は定吉にリハビリ療法を施すが、治るのには2~3か月かかるという。
しかしそれでは海外公演に間に合わないと定吉は言う。
南方は定吉の腰椎の手術をすることを決意。

椎間板ヘルニアの手術は無事成功し、数日後、定吉はリハビリを開始する。

その後、完治した定吉が治療代500両を南方のもとに持参する。
定吉は2年契約の3500両の年俸をもらっていて、自分の入院中、長吉や梅吉の世話をしてくれたことへの感謝のしるしだという。
さらに定吉は横浜で曲芸をする予定なので、南方を招待したいという。

⑦横浜で野風・ルロン夫妻に会う

曲芸をみるため南方・咲・千吉は横浜へ行き、野風・ルロン夫妻に会う。
そこで曲芸を一緒に鑑賞し、観客たちを楽しませる。

やっと外国人と日本人の結婚の許可が下りたと、南方は野風に言われる。
そして野風は正式なルロンの妻となり、フランスに渡る予定だと。
野風とルロンはフランスへ行く前に、結婚パーティーをする予定で、南方たちにぜひ来てほしいと言う。
南方たちは喜んでこれを受ける。

南方たちは結婚パーティーまでの間、横浜の医師たちに自分の医療技術を伝える。

野風・ルロンは、瘡毒(梅毒)で苦しんでいる人たちの療養所を作り、病に侵された遊女たちの世話をしていた。

ある日横浜で火事がおき、野風の療養所にも燃え移ってしまった。
野風は動けない患者を救い出すため、火が付いた療養所に飛び込む。
千吉が助けに行き、患者と野風は助かる。

結婚パーティーの前日、野風は南方に「ある患者のことで相談がある」と言う。
しかし、ある患者とは野風のことだった。
野風の脇のまわりには、しこりが複数あった。しかも肺にも転移している状態。
野風は「自分はどれくらい生きられるか?」と南方に尋ねる。

南方は約2年~10年、それぞれ5割~1割の確率となると告げる。
野風は、そんなに生きられるんだ!と喜ぶが、南方は複雑だった。

結婚式と結婚パーティーが開催される。
野風は明るく振る舞っているが、南方は素直に喜べないでいた。
パーティーで咲はルロンと、南方は野風とそれぞれダンスをする。
これは咲から野風へのプレゼントだと野風は南方に言った。

濵碇一行・野風夫妻はフランスへの出航の日、みんなに笑顔でお別れを告げる。
野風はもう日本に戻ってこないつもりだろうと、咲は南方に言う。

感想

お駒が千吉を振るシーンですが、自分にこれ以上関わったら千吉に迷惑がかかると思って振っていますよね‥(^^;)
恋愛ドラマやマンガのような展開。
前科もちの自分(お駒)と火消し(公務員?)の千吉じゃ釣り合わないと思ったみたいですね、お駒さん。

「米を買い占めて、値を釣り上げる」ってどっかで聞いたころあるな‥と思っていたら、現代の悪質転売ヤーじゃないですか(^^;)
昔からあったんですねー。

なんかのドキュメンタリーだったかな‥で見たんですが、勝海舟の女好きが描かれていました。
マンガでは「女好き描写」が一切ないので、ちょっと違和感がありますね‥(^^;)
むしろ龍馬の方が女好きに見える‥。

「富する者はますます富み、貧する者はますます貧する」って状態は、治安を悪くするってことですね(^^;)
打ち壊しはそれを象徴しているようです。
確かにお金がなくなれば、人間は何するかわからない状態に追いつめられますし。
打ち壊しで捕まった人も幕府(徳川家茂)が悪いと言っている。
現代でも、国民は政治家が悪いと言っていますしね。

貧民救済策で幕府より1人あたり銭一貫百文(千百文)が与えれるとありましたが、これコロナ給付金10万円配布と似ていますね(^^;)
打ち壊しのせいで歌舞伎や食べ物屋も休業に追い込まれるって、本当にコロナと同じ‥(マンガでは治安が悪いという理由ですが)。

野風のやさしさが出ていて、7巻の好きなシーンです(^^)
病に侵されて捨てられた遊女たちを「人として生きて、死ぬために」お世話をする。
火事から患者を救い出すシーンも良すぎる。
例え、梅毒で苦しんでも、生きながら焼き殺される罪はないと患者に伝えるシーンは
クラっときますね。

野風はやっぱりまだ南方先生が好きですね、あの描写は‥(:_;)

次回8巻↓

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