動画制作に集中するため、新規記事の更新頻度は2か月に1~2回ほどになります

模写は どっちがいい?アニメ・ゲームor写真・実物

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絵の練習や本気描きには「模写」が欠かせないのですが‥
※模写とは、描きたいもの(モチーフ)を観察し、そっくりに描くこと。
※トレスは写真や画像を上から、なぞって描く方法

絵を上達させるための模写は、
①あらかじめデフォルメされているもの(アニメ・マンガキャラなど)
②実物(リアル人の写真など)

・・どちらがいいのだろう?(;’∀’)

こんな疑問を持ったことは、ありませんか?
上記の両方を試した「私個人の主観」と「経験」からの話になってしまいますが、解説してみたいと思います。
※ちなみに、私はプロ絵師ではない点はご了承ください。
こんな方にオススメな記事

・イラストを上達させたい初心者
・模写の活用方法を知りたい
・模写で上手くなるのか疑問を抱いている

最初の方は、素人向けの内容も含まれているので、模写部分から読みたい方は目次から飛んでください。
目次

最初に考えること:そもそも絵を「どのように使うか?」を考える

・ブログやSNSで使う ゆる絵&ゆる漫画を描きたい
・リアルタッチの似顔絵を描いて、仕事を受注したい
・ソシャゲなどのハイクオリティ系キャラを描いて、仕事を受注したい

・趣味で、マンガやアニメなどの好きなキャラを描きたい
・プロになるために、オリジナル制作のマンガやイラストが描きたい
たとえば、上記のような目的が考えられますが「絵をどのように使いたいのか?」をハッキリさせないと、ムダな練習(模写)をすることになります(^^;)
「目的」をハッキリさせましょう。
ただし、絵を昨日・今日描き始めたばかりの方は、ここまで意識しなくて大丈夫です(後述)。
まずは、描くことを存分に楽しんでください(^^)

模写をする前にするべきこと2つと、3つの順序

・絵を描く楽しさを知る(素人向け)
・物体の構造を理解する(初心者向け)
順番的には、
絵を描く楽しさを知る

物体の構造を理解する

模写する
経験上、これが1番効率的でした。

絵を描く楽しさを知る(素人向け)

絵が自分に合うかどうかも分からないのに、継続するのは不可能です。
やってみて「楽しいか?」「続きそうか?」を試してみましょう。
紙に えんぴつで落書きするだけでもOKです。
以前書いたこちらの記事で触れています。
(タイトルは絵柄についてですが)素人向けの内容も含まれています↓

物体の構造を勉強する(初心者向け)

たとえば人を描く場合、
人体についての構造・見え方を勉強することで、後々やる模写に生きてきます。
例えば、人を描くとき‥
・人間の手のひらは5角形を意識する
・腕は太さが均一じゃない筒を意識する
・人間の関節の曲がり方を理解する
・人間の身体を立体(箱)で とらえる
・近くのものを見ると、目が寄る
こういう知識があると、模写をやったときに さらに理解度が深まります。
「あー、今まで学んだ○○はこういう事だったのか!」と。
構造を理解せず、ただ模写している人より再現性が高くなる資料なしでもある程度描けるようになる‥ということ。
スピード重視&描く数をこなさなければならない漫画家は、「構造を理解する」特に必須だね~。
人体構造の勉強は、プロ絵師(マンガ家)の動画や書籍がオススメです。
Amazonでパラパラ試し見してみた所、こちらの本が初心者さんに役立ちそうでした↓

更にレベルアップするためには(超リアル絵を目指す方)、クリエイター向け解剖学系の書籍が評判良いです↓

※ただし、上記の書籍が役立つかは、現在の個人のレベルにもよるので、ぜひ書店など ご自身でご確認ください(^^;)

模写はどっちがいい?デフォルメされたものorリアル(実物)なもの

デフォルメされたもの:漫画家やアニメーターがデフォルメしたイラストなど
リアル(実物)なもの:写真や実際にあるもの

・・と定義しています。

先ほど書いた「絵を描く目的は?」で選択が異なります。

①ブログやSNSで使う ゆる絵、ゆる漫画を描きたい
②リアルタッチの似顔絵を描いて、仕事を受注したい
③ソシャゲなどのハイクオリティ系キャラを描いて、仕事を受注したい
④趣味で、マンガやアニメなどの好きなキャラを描きたい
⑤プロになるために、オリジナル制作のマンガやイラストが描きたい

※リアル(実物)模写=実物や写真に似せて描くこと‥と定義しています。

<実物(リアル)模写すべき人>

②リアルタッチの似顔絵を描いて、仕事を受注したい
③ソシャゲなどのハイクオリティ系キャラを描いて、仕事を受注したい
④趣味で、マンガやアニメなどの好きなキャラを描きたい(※例外あり)
⑤プロになるために、オリジナル制作のマンガやイラストが描きたい

<デフォルメされた模写すべき人>

①ブログやSNSで使う、ゆる絵、ゆる漫画を描きたい

私の結論としては、①以外はリアル模写をオススメします。

※④を例外に入れた理由は、「野生の公式」と言われる原作と見分けがつかないくらいソックリに描く絵師さんがいます。
「野生の公式」絵師を目指す場合は、デフォルメされた模写をすべき人(原作の模写必須)に入ります。

①はこちらの記事↓でも書きましたが、伝えることが目的なので、伝わるレベルの絵でOK。
自分が描きやすい&描きたい絵(絵柄)を目指すべきだと思います。

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逆に「絵」がメインなら、クオリティを上げていかなければなりません。
クオリティを上げるには、リアル模写(基礎)が必須です(後述)。

【超・主観】リアル模写がオススメな理由

プロ絵師じゃない私の個人的な意見になってしまいますが‥

実は、過去にプロイラストレーターさんがオススメする「3か月上達法」をやってみました。

https://www.youtube.com/watch?v=lRmgLBCaV6Q&t=1s

<当時の練習>

参考にする(模写ふくむ)絵:貞本義行先生の作品(代表作エヴァンゲリオン)
練習期間:3か月毎日(時間バラバラ)

他の作業もあったので、動画内容に書かれていることすべては出来ませんでしたが‥。

やってみた結果‥今のレベルが10とすると+2ほどの成長でした。レベル12‥。
思ったより実力が上がらなくてガックリしたのを覚えています(^^;)

しかし、色んな絵師さんの動画をみて、どの動画でも絵を描くときは「資料」をみましょう!‥と言われていました。
資料=リアル(実物)?‥と思って、それからはデフォルメ化されていない物(リアル写真や実物の素材)ばかりを資料として模写していました。
すると、短期間でもビックリするくらい上手く描けるんですよね‥(^^;)
正確にいうと‥描いてる途中は必死なので気づかないのですが、完成した後の絵のできに驚く。
左のイラストは、「魔法先生ネギま!」のキャラクターを参考に描いています。
つまり、作者がデフォルメしたもの。

※模写は一部のみ(デフォルメを模写したものがこれしか見つからなかったため、3か月上達法で実践したものはアナログで描いていて処分してしまったためです)
右のイラストは、リアル(実物)を模写しながら顔周りや手だけを女性向けにアレンジして描いています。
資料探しの時間を除けば、2点とも大体同じくらいの時間で描いています。
(塗り方の違いはありますが‥)どちらの絵の方がクオリティが高いと思いますか?
おそらく、右の絵ではないでしょうか?
これがリアル(実物)模写の力です。
ただし前提として、身体構造の基礎はある程度 勉強していました。
リアル模写は、絵の基礎の他にも良いことが詰まっていることに気づきました。
・物体(や人体)に対する勝手な思い込みを正してくれる=説得力のある絵に仕上がる
・模写(資料がある状態)だと、迷わずに済む=時短になる
・観察力が鋭くなる→街中を歩いているだけで、無意識に色々な情報を集めようとする→資料なしでも描けるようになる
リアル模写をすることで、絵のレベルが10になった気分でした。レベル22‥!(^^)ヤッタ!
リアル模写を続けて自分の画力が上がってくると、
実物は○○だけど‥
・もうちょっとハイライト追加したら見栄えよくなるかも?
・目を大きくしたら可愛くなるかも?
・爪にうっすら色を付けると、手がキレイに見えるかも?
・・など、「アレンジしたい欲」(余裕?)が出てきます。
私は、ここで初めてデフォルメの出番だと思っています。
○○絵師さんみたいな目を描きたいとか、変わった色を使ってみたいとか‥かな?
何事にも言えますが、基礎が出来ていなければ応用ができない。
まずはリアル模写で基礎を作り上げましょう(^^)

【注意!】リアル模写は著作権・商用利用に気を付けよう

リアル模写をする場合は、著作権・商用利用に気を付けましょう。
最悪、炎上したり、訴えられる可能性があります。
練習用に、紙や自分のパソコン・スマホ(タブレット)内だけで模写用の素材を使う場合はよいのですが、公共の場やネット上に出す場合は注意が必要です。
・最初から模写と宣言する(ダメな場合もあります)
・自分で撮影した写真を模写する(他人を撮影する場合は許可が必須)
・フリー素材を模写する(利用規約は必読)
・模写OKな書籍や資料を使う
・どこを模写したのか分からない程度に模写する(例えば、服の一部など)
これらならトラブルになる可能性が低くなります。

写真フリー素材でオススメなサイト(無料)↓

https://pixabay.com/ja/

https://www.pakutaso.com/

模写・トレースOKな素材の例↓

まとめ:基礎ができていないと、応用が利かない

・描くことの楽しさを知る(素人向け)
・物体の構造を知る(初心者向け)
・リアル模写をする(初心者~中級者向け)
・オリジナリティ、デフォルメを加える(中級者~上級者向け)

絵を使う「目的」にもよりますが、おおよそ こんな流れをたどる事でレベルが上がって行きます。

自分のレベルが上がってくると、周りの人が大体どのレベルにいるか分かってきます。

自分も大したことないのに失礼な話ですが‥
当時は神だと思っていたゲーム原画家さんのイラストが大したことなく見えてきました(^^;)
名前は伏せますが、ゲーム用の1枚絵なのにデッサンがおかしいなど(商業マンガ小~中コマで使われている絵ならOKなクオリティ)。
服をつかんでいるとき、手ってそういう曲がり方しないよなぁ‥かといって、わざとデフォルメしているようにも見えない(違和感が強いので)。

ひっそりとツッコミを入れつつ、反面教師にさせていただいています。

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