版権物のキャラクターなら描けるんだけど、初心者が1からデザインするにはどうしたらいいの?
‥と思ったので、参考になりそうな書籍を探しました。
プラス、
別の方法も発見したので、のちほど併せて紹介します。
「バトルヒロイン作画・デザインテクニック」という書籍を読みました。
・香川 久氏
・馬越 嘉彦氏
両名はアニメーターさんです。
私はあまり詳しくありませんが、プリキュアのキャラクターデザインをされていたようです。
<代表作>
・香川氏
美少女戦士セーラームーン、少女革命ウテナ、ソウルイーター
・馬越氏
スーパービックリマン、グラップラー刃牙
アニメーターさんの線はイキイキとしていて、みてて気持ちがいいですよね(^^)
書籍の内容は残念ながら、すべて応用可能なものではなかったですが、約1/3ほどは参考になりました。
キャラクターデザインをやる上で
・個人的に参考になった部分
・他のよい方法
‥を紹介します。
キャラデザで参考にすべきは「リアル人間」?
香川氏がデザインに参考にしている方法です。
実在する人物をモデルにしてデザインを考える方法です。
たとえば、プリキュアキャラは‥
ミユキ:安室奈美恵さん
サウラー:及川光博さん
ウエスター:玉木宏さん
ノーザ:天海祐希さん(女王の教室)
‥を参考にしていると、書籍に書かれていました。
‥芸能人や歌手は、「プロが用意した衣装やメイク」をしてるので私たち素人が参考にするには最適ですよね(^^)
あとは、オリンピック代表選手なども参考にされていました。
※ただし、衣装の丸パクリは(著作権的に)NG!
有名人って、(皆さんの頭の中に)ある程度のイメージが固まっていると思います。
たとえば、安室奈美恵さん→ダンス上手い、スタイルいい、カリスマなど。
「なんとなく、こんなキャラかな?」というイメージを持たれやすいので、デザインをみた人が想像しやすいのも良い(^^)
プロのイラストレーターさんも人物を描くときは、資料をみましましょう!‥と口を酸っぱくして言っています。
・自撮り
・ポーズ集
・デッサン人形
・ファッション誌
・WEBフリー画像
‥などが参考になります。
アニメーター流:参考になったデザインテクニック
一番大事なのは「伝えたいこと」を考えて描くこと。
・動きのコツ、動きで感情を表す
・設定の基本
・スピードアップ:ラフを描く時のコツ
・自分らしく?or指示に従う?
動きのコツ、動きで感情を表す
アニメーションでは、実写を意識したリアルなポージングよりも、誇張した動きの方がベストな表現になるとされています。
実際ではありえないポーズだけど、あえて崩す・パーツを極端に付ける‥という「上級者」のテクニックですね(^^)
手だけで感情を表すテクニック。
例として‥
・悩んでいる所を指先だけで表現
・おとなしいキャラは笑う時に口元を手で隠す
・落ち着きないキャラは手遊びする
‥など紹介されていました。
設定の基本
キャラ設定は対比を考えること。
主人公:悲観主義、暗い
サブキャラクター:楽観主義、明るい
‥などと設定すると、作品がおもしろくなるそうです。
敵同士も「性格」や「服装」を対比させると、飽きがこない。
既存のキャラクターを描くときは、髪型と色が同じであれば、同一キャラクターに見える‥と言われていました。
パーツを記号化することがポイントだとか。
スピードアップ:ラフを描く時のコツ
ラフを描くときは頭で考えるより、とりあえず沢山描いてみて、それを積み重ねていく方が速いそうです。
そういえば、
「自分で手が遅い」と言っているゲームのイラストレーターさんは、1つのアイディアを煮詰めて描いていく‥と言っていましたね(^^;)
<個人的に取っている方法>
ブログを書く時にも使っている個人的なオススメ方法は、寝かせる方法です。
数点のラフを描く
↓
半日~1日程度アイディアを寝かせる
(その間は、ほかの作業や休憩をする)
↓
ラフをブラシュアップする
この流れで、いつもアイディアに磨きがかかります。
しかし、一番いいのは
・添削してくれる人
・感想をくれる人
‥のアイディアを取り入れることです。
自分1人じゃ思いつかない、みんなに喜んでもらえるようなアイディアが高確率で浮かびます。
twitterでリプもらった時にブログ記事のアイディアが浮かんで来るのと一緒ですね(^^)
批判は怖いかもしれませんが、創作する+稼ぎたい方は「他人の意見」が重要です。
人から意見をもらうことの重要性を説いたこちらの記事もオススメです↓
自分らしく?or指示に従う?
馬越氏の言葉で‥
アニメーターの仕事を続けていると”アニメーターの気持ちよさ”を優先させてくれない現場が必ずある。
外から否定されて直す、ということに対する葛藤ありますが、それはこういう作品だからと思ってストレスを感じないようにしています。
かといって、そういう現場ばかりだしんどいですよね。なので、自分の絵はキープしておきつつ、外からの制約に合わせてやるといいと思います。
楽しかったり、気持ちよくないと続けられないのも事実ですからね。
これはクリエイター「あるある」ですよね?(^^;)
①自分が楽しく(好きに)描けるイラスト
②お客さんや視聴者によろこばれるイラスト
①ばかりだとお客さんは見てくれない、②ばかりだと作り手の方が続かない。
余談:参考になるのは、選手タイプ?監督タイプ?
失礼承知で言いますが‥
・香川氏(先生・監督タイプ)
・馬越氏(選手タイプ)
じゃないかな‥と思いました。
馬越氏はデザイナーとして天才タイプで、
香川氏はデザイナーとしては天才ではないけど、初心者にはお手本になるデザイン(描き方)をしているなぁ‥と。
馬越氏は
・キャラ設定
・作画のダイナミックさ
・ギャグ、デフォルメ系
‥すべて、凡人とは違うセンスを持っています。
↓
・もっとキャラを知りたくなるような神設定
・イキイキした線画
・パースの付いた作画の迫力感
・キャラクター表情の豊かさ
香川氏は上手いことは上手いんですが、凡人でも手が届きそうな作画をしています。
リアルの人間を参考にするのは、初心者デザイナーが最初にやるべきことですよね(^^)
自分では絶対に描けない
↓
一生手が届かない
↓
描くの辞めよう‥
と思ってしまうので、そこもいいかもしれません(^_^;)
以上を参考に描いてみた
書籍には以下が書かれていました。
デフォルメされた構図やあり得ない関節の動きでもポージングとして成立することがある。
実写におけるプロレスの空中ポーズなどは、参考になる。
これを参考にデフォルメキャラを描いてみました↓
※後述しますが、キャラクターデザインは無料の○○を使用しています(^^)一部変更
アクションポーズのラフ↓
アクションポーズ集を参考にしています。
アクションポーズは手や足の動きがまったくわからないので(蹴りの場合は手や肩がこの位置に来る等)資料必須です。特に初心者の方。
無料の○○を資料として活用すると便利!
最近発見したことなのですが、キャラクターデザインをする時は、キャラクタージェネレーターを使うと大変便利です(^^)
※キャラクタージェネレーターサイトとは、複数あるパーツ(髪・服・アクセサリーなど)を組み合わせてオリジナルキャラクターを作れるサイトです。
CHARAT(キャラット)というハイクオリティなキャラジェネレーターサイトは
・男性キャラ
・女性キャラ
・ちびキャラ
‥など色んなキャラクターが作れます。
(老人・中年キャラが作れないのは残念ですが‥)
・SNSのアイコン
・自分の作品素材用(動画・サイトなど)
・ジェネレーターで作った画像を資料として活用
‥など(無料)で使用することができます。
※ただし、禁止行為もあるので利用規約は必読!
まとめ:初心者は基礎○○を参考にしよう!
キャラクターデザイン初心者は‥
・リアル人間を参考にする
・できれば有名人がよい
・天才絵師より凡人絵師を参考にする
・キャラジェネレーターを活用する
引き出しのない初心者は1からオリジナル絵(デザイン)を描くのは難しいです。
引き出しがたくさんあるプロでも資料を参考に作品を作っていると言われています。
資料探しに時間がかかって、絵を描く時間が少なくなるんじゃない?
‥と思うかもしれませんが、たくさん描けばスピード自体は確実にあがります。
なので、手を動かす時間は、(必要ではありますが)それほど重要ではないと個人的には考えています。
資料を探す
↓
資料を参考にじっくり描く=自分の引き出し(知識)を増やす
↓
アイディアの幅が広がる
↓
デザイン考案が速くなる
↓
手が速くなる
‥という好循環になります(^^)
(※ヒマな時は速く描くための練習もします)