キャラクターデザインや色彩感覚って、センスというより「知識」が大事なんだなぁ‥と、つくづく思いました(^^;)
・動物
・自然物
・雑貨
・・など、筆者PUKUMUKUさん(プロのキャラクターデザイナー)が、デザインする時に使っている「他者に対して説得力のあるキャラ作り」や「色が与える心理効果」が解説されています。
おもに、色と形という要素を中心に書かれています。
デザインのコツや色彩心理の知識さえあれば、賞をもらうようなスペシャリストには なれなくても、ある程度までなら誰でもなれます。
・仕事を受けられるレベルの画力やデザイン力が身に付く
フリーランスのイラストレーターさんを見てると、絵の上手さというより…
①手の速さ
②そこそこの画力
③プレゼン(提案)スキル
④締め切り管理力この4つの方が重要そう…🤔
特に③は絵だけでなく色々応用できるから、
プレゼン力磨いておいた方がいいね😃— わかなE@ブログ・絵・考察力アップ (@wakanaE6) July 7, 2021
・キャラ作りのコツ
・依頼主とのイメージすり合わせのコツ
・色彩心理や効果
・キャラ作りコツの応用
・この書籍を元にキャラを作ってみました
説得力があるキャラクターデザインに必要な事とは?
・強いのか?
・クールなのか?
・優しいのか?
・・などのイメージから考えていくと、そのキャラクターのミッション(使命・目的・役割)も決まってきます。
・どんなシーンで使われるのか?
・どんなメッセージを伝えるのか?
【超重要!】イメージの木とは?
紙などに書き出して、イメージを膨らませて行く木の枝のようなもの。
上に行くほど重要なキーワード。
1つのキーワードを元に連想させる言葉を枝葉のようにつなげていけば、大事なことが整理できて、イメージも明確になる。
・・と書籍で書かれていました。
最初にお互いのイメージを一致させることが最も大切だと実感するようになりました。
例えば、相手がこういうイメージでという曖昧な発注からスタートすると、いくらこちらはこんな感じだろうと判断したところで、結局手直しを繰り返すばかりでした。
そのため、最初にキャラクターの核となる目的を1つ決めて共有したところ、双方が納得するキャラクターを作ることがスムーズになったのです。
なので1つ重要な目的を共有して、デザイナーがより良いアイデアを提案していく感じなんですね(^^;
色や形が与える効果を使い、キャラの説得力をアップさせる!
最近キャラデザをしていましたが、色彩心理を軽く勉強してから描き出すとセンスのよさそうな(?)キャラになりました(^^)
競走馬を美少女化したら流行ったというので、
株も美少女化したら身近なものになるんじゃね?
‥と思い、私の持ち株「オルカン」ちゃんを美少女化(?)してみました😌とりあえずラフの段階ですが、アップします。
次は持ち株のS&P500インデちゃんを美少女にしよう😁https://t.co/k4TN05KkqX pic.twitter.com/j0ARDsn8C8— わかなE@ブログ・絵・考察力アップ (@wakanaE6) June 19, 2021
完成したキャラはtwitterでも反応が良かったので、色彩心理は重要だと思いました。
もう1つ良いことがありました。
「デザインスピードが上がること」
色のイメージ(心理)が分かっているだけで、使う色が自然と決まるので、色選びの時間が短縮できます。
12色イメージ(心理)の一覧
<赤色のイメージ>
エネルギーや情熱を意味し、気持ちを高める色。
・目に付きやすい
・インパクトがある
・生命力の強さ
・食欲を刺激する
自立性・外交性・リーダーシップを表わし、元気・回復力・包容力を持っている。
<オレンジ色のイメージ>
暖かさを感じさせ、ポジティブな気分にさせる。
・喜び
・活発
・陽気
・元気
・・といった陽イメージを持つ色。
柑橘系の果物などに多く見られ、食欲にもプラスに働く。
<黄色のイメージ>
開放感やユーモアを感じさせる色。
・気持ちを前向きにさる
・希望を感じさせる
進出色、膨張色で目立つので注意を喚起させる効果もある。
不安を取り去り、ユーモアや開放感・カジュアルさも演出。
<ピンク色のイメージ>
かわいらしさを表し、幸福な気持ちにしてくれる色。
・女性らしさ
・暖かさ
・優しさ
・可愛らしさ
・・を表す柔らかくて包み込むようなイメージがあり、見る人に精神的な満足感を与えて幸福な気持ちにさせてくれる。
<緑色のイメージ>
調和・自然を象徴し、平和を連想させる色。
・自然
・バランス、調和
・若さ、成長
・希望
・安全
・健康
・・など表す色。
目にも優しくストレスを和らげてくれる。暖色にも寒色にも属さない調和のとれた色。
<青色のイメージ>
気持ちを落ち着かせ、集中力を高める色。
寒色系の代表色で
・平和、静かさ
・知的
・誠実
・信頼
・・を表す。
空や海を連想させるので、開放的で親しみやすさを持っている。
気持ちを穏やかにする効果も。
<紫色のイメージ>
高貴でミステリアスな色。
・高貴
・古風
・優雅
・神秘的な雰囲気
・・を持つ色、また不安や孤独といったネガティブなイメージも持ち合わせている。
色使い1つで上品にも下品にもなるので注意が必要。
<茶色のイメージ>
大地を感じさせ、気分を落ち着かせる色。
茶は土の色なので、木や大地などの自然をイメージさせる。
・安心感
・信頼感
・気分を落ち着かせる効果
・・があります。
また他の色を引き立たせたり、広い面積で使うのにも適している。
<ベージュ色のイメージ>
やわらかく、安心感のある色。
・個性を主張しない
・使いやすい
・誰にでも好まれる
・精神がリラックスする
ベージュは同系色との合わせが綺麗になる。
濃い同系色を入れると強く、薄い同系色を入れるとより柔らかい印象になる。
<グレー色のイメージ>
真面目で控えめなイメージの色。
白と黒の中間で個性が控えめ。
・他の色とも合わせやすい
・中庸(ちゅうよう)でおだやか
・まじめなイメージ
濃いグレーは冷たい印象、高彩度色と組み合わせるとモダンな印象になる。
組み合わせる色で印象が変わるのがグレーの特徴。
グレー+彩度の高い色を使うと、彩度の高い色を引き立てる。
<白色のイメージ>
純粋でシンプル、どんな色とも相性の良い万能色。
・清潔感
・純粋さ
・正義感
・・などクリーンなイメージを持つ色。
どんな用途も相性が良く、シンプルでスッキリした印象にしてくれる。他の色を引き立てる役割もある。
白の面積が大きいとシンプル過ぎてしまうので、多色使いで賑やかさを出す。
<黒色のイメージ>
他の色を引き立て、強い印象を与える色。
・不安
・暗闇
・恐怖
・・などネガティブなイメージを持つ一方、他の色を引き立て、より強い印象を与える色。
効果的に使うと、輪郭がはっきりして美しくなりますが、使い過ぎると不安な印象になる。
高彩度色と一緒に使うと印象アップ。
色を使うとき今まで「なんとなく」で選んでいましたが、このような色が持つ特徴を知っていると、
・魅力的なキャラ作り
・デザインのスピードアップ
・・が期待できますね(^^)
他にも日本の伝統色など、書籍に載っていましたが、長くなるので基本的なものだけ書きました。
詳しく知りたい方は、ぜひ書籍を読んでみてください(^^)
形のイメージの一例
<丸い形>
・安心
・調和
・やわらかさ
・・などの心理効果をもたらす。
<角ばった形>
・攻撃性
・不安感
・活動的な印象
・・などの心理効果をもたらす。
街中にある標識(立ち入り禁止・非常口など)は、文字や言葉ではなく、絵で視覚的にわかるような工夫がされています。
デザインしたキャラクターも色や形の効果を取り入れ「視覚的に」分かるようにしましょう(^^)
パーツいじって性別、性格を表現できる例
・目や眉の形で、年齢や強さなどを表現
・口元で性別を表現
・まつげの長さでも女性を表現
・丸眉で殿様風になる
目と目の間を離して のんびりした優しい印象になったり(草食動物のようなイメージ)、小さくふくよかな口元で安心感の強い表情にしたりできる。
目と口を近づけると子供っぽくなる。
まつげの長さ、口をピンク色にすると女性っぽくなる。
双子のキャラは、一部だけ変化をつけて個性を出す。
シンプルなキャラクターほど、さりげないポイントが魅力になる。
間違い探しのように少しだけポーズを変えて、双子ならではの表現を入れていく。
プロ漫画家さんが表情は絵文字アイコン(😌😁😠😟😥)が勉強になると言っていたな。
便利な色の組み合わせ効果10選
ミカンやオクラ(果物・野菜)などをカラーネットに入れる:同化現象
→より新鮮(鮮やか)にみせる
国旗の色の割合を変える:膨張色・収縮色
→暖色系や白は膨張してみえるので、フランスの国旗の色(青・白・赤)を均等に見せるため、37%:30%:33%に変えている。
他には、白っぽい色の服は太って見えたり、黒っぽい服は痩せて見えたりする現象ですね。
実際に会社から仕事が来たら?
・クライアントの希望に沿ったキャラクター提案(性格・世界観など)
・メディア展開の方法も提示
・イメージの木をクライアントにも見せる
クライアントとの打ち合わせ
・重要キーワードを聞き出す
・色彩や形の心理などをクライアントに説明
・いくつかのキャラクターデザインをクライアントに提示
・キャラクターの性格や特徴を決める
性格や特徴を決めることは、キャラそのものの魅力を高め、ストーリーや世界観を広げる1つの手助けとなる‥と書かれています。
私の場合は、性格を決めてからデザインをおこしていましたね(^^;)
こんな感じで↓
性格:クール系のツンデレ
→つり目
→寒色系
→ツンツンした頭
・・など。
その他、やらなくてはならないこと
・商品の仕上がりチェック
・ネーミングロゴを考える
・契約内容のチェック(使用範囲など)
商品の仕上がりチェック
・商品のクオリティ
・ターゲットにアピールできているか?
・色のチェック
・動き、設定や世界観
ネーミングロゴを考える
・覚えやすい単語
・言葉遊び
・造語
・・などを使うと面白くなるそうです。
書籍で紹介されていた例
クマ+中世ヨーロッパの見習い騎士(Esquire)=エス「クマ」イヤ(Eskumaire)としていました。
キャラクターとロゴ絡めて、デザインに統一感が出るように調整していく。
上に置くか?
下に置くか?
サイズ感はどのぐらいが適切か?
キャラクターとロゴが最も活きる配置を考えていく。
契約内容のチェック(使用範囲など)
・キャラクターが悪用乱用されないようにケアする
・信用できる弁護士などに相談する
・契約期間延長の際の条件
・使用範囲、どんなアイテムに使用するか?
・ペナルティがあった時の対処
こうしてみると、フリーランスのデザイナーさんって仕事が多くて大変だなぁ‥と思いました(^^;)
書籍を参考にキャラデザしてみた
使用目的:ブログ記事、ブログのふきだしキャラにするかも?
色:青系の白(実際はグレー、水中の色の影響を受けている)
形:丸い、小太り
性格:のんびり&マイペース、癒し系
その他の要素:目が離れている、たれ目、友好的、人懐っこい
ポケモンのコダックに似ているかも‥?
双子のキャラクター(男の子・女の子)に変更。
額の月・太陽が目立たないので、もうちょっと彩度を上げた方がよかったかもしれませんね‥(^^;
まとめ:デザイナーに重要なのは知識+○○!
・色彩がもたらす効果
・キャラクターデザインのコツ
・仕事の流れ
・・がとても勉強になりました(^^)
以前、購入したこちらの書籍にも「色彩の効果」や「形が与えるイメージ」など似たようなこと+αで書かれていて大変勉強になりました↓
・画力はそこそこでOK
・重要なのはプレゼンスキル(提案力)
・知識があれば誰でもデザイナーになれそうですが‥
・デザインが本当に好きじゃないと続けれらない仕事だなぁ
・・とも思いました(^^;)
これは、どの仕事にも言えそうだね。