何度丁寧に説明をしても、話が中々通じない人っていませんか?
それは「分からない」ではなくて「分かりたくない」のかもしれません。
人は自分の信念に反する事実を突きつけられると、過ちを認めるよりも事実の解釈を変えてしまう。
知りたくないことに耳を貸さない、だから話が通じない。
「分かりたくない」と情報を遮断している人にいくら説明しても時間のムダです。
批判ばかりで話が進まない原因
「分からない」じゃなくて「分かりたくない」。自分が理解できない情報は調べもせず遮断する。
だから成長も止まってしまう。
優秀な人は、まず受け止める。なるほど‥🤔
分かりたくない状態にならないように気を付けよっと😇— わかな@米国・全世界株とブログ (@waka_kabu) August 27, 2020
人は自分の信念を肯定する証拠を意図的に探す傾向があると言います。
裏を返せば、信念を否定される(反証を出される)と情報を意識的(もしくは無意識的)にシャットアウトする。
・正しさを検証しない
・固執する
・他の可能性を探らない
・結論に飛びつく
・偏見を持つ
自分がそうならないように、書籍で言われているバカの正体が分かれば、日頃から客観的に見つめる訓練を積むことができる。
私はまだまだ成長したいし「分かりたくない」という状態になりたくないので、こちらの書籍を読ませてもらいました。
(※ただし、どうしても無理なものは受け流す事があります)
この書籍は、自己啓発本ならぬ自己戒め本です。
「すぐ決めつけるバカ、まず受け止める知的な人」というちょっとキツめなタイトルですが、読んでみるとネット上で批判している人あるあるwな内容でした。
バカな「人」がいるのではなく、バカな「考え方」や「振る舞い」があるだけと著者は言っています。
つまり、どんな人格者・徳が高い人でも「バカ」な状態になり得るという事。
[outline]
分かりたくない人は成長が止まる
・真っ向から否定する人
・なぜそうなったか?と調べる(考える)人
どちらが成長する人だと思いますか?
もちろん調べたり、考えたりする人です。
P22引用↓
世の中には、客観的事実に基づいて自分の考えを変えることのできる人と、客観的事実よりも自分の見えてるものの方が大事な人(「バカ」と呼んでもいいかもしれない)、2種類が存在している。
後述しますが「疑いを持つこと」自体は、この書籍の中でも推奨されています。
大事なのは、感情より客観的事実や数字で判断する事。それにより自分の考えを変えられる人。
「興味がない」と発言する人も同様です。
知識はどこで繋がるか予想ができない、興味がないとシャットアウトしたら、その可能性を閉ざしてしまう。
私はpixivというサイトでイラストを描いていましたが、その経験がブログに生きた事もあります。
[blogcard url=https://www.komacha10800.com/pixiv-garyoku/]
・評価を貰うには?
・上達する方法とは?
・情報の量は多すぎない方がよい
‥など、イラストはブログで成功する方法と似ています。
この共通する考えは、相互に利益をもたらす可能性がある。
感想ではなく案を出せ
・必ず一言難癖をつける
・責任者になろうとしない
・議論をかき回す
会社などで客観的事実・数字を示しても、自分の好き・嫌いでものを語る人多くないですか?
家族間や小さい子供ならまだ良いですが、会社でこれをやられると非常にストレスです。
会社では「好き・嫌い」ではなく、メリット・デメリットを示す事が重要です。
メリットしかあげられない、もしくはデメリットばかり強調する人は強いバイアスにかかっている可能性が高い。
今そこじゃないよね?
今話している内容と全然関係ないことしかダメ出しできない人は仕事できない。
書籍では特に中高年の男性に多いと書かれています。
例えば、
クレームに関する書類を従業員同士で確認し、クレームを減らす改善策を議論している時に、書類の誤字・脱字だけを指摘するようなオジさんなどが当てはまります。
‥今そこじゃないよね?
この方たちは知識だけはあるが、成果につながる本質的な話ができない。
プライドが高く、人のやっていることに対して指摘は多いが、自分の意見は批判されたくないので出さないのが特徴だと言われています。
人への意見はするけど、自分からは発言しない人が多い。
間違いはストレートに伝えてはいけない
間違いを指摘されるのって、辛いですよね(^^;)
しかし、相手を傷つけないように上手くフォローしながら指摘する場合はどうでしょうか?
例えば、上司と部下のやり取り
①:○○は良いけど、△△はダメだ!やり直し!
②:○○は完璧だね!でも△△はもうちょっと突き詰めれば、さらに良くなると思うよ!
同じ内容の指摘でも、②の方が聞く耳を持つ人も多いと思います。
そして、①は嫌われる指摘の仕方です。
以前読んだ書籍でも、人から言われるより、自分で気づいたという感覚が人を成長させると書かれていました。
直接の指摘ではなく「自分で気づく」方が人は動いてくれます。
[blogcard url=https://www.komacha10800.com/kamitoku_hon/]
話は変わりますが、人間は嫌いな人の言う事は、正しくても聞きたくないと思ってしまいます。
なので自分の話を聞いて欲しいなら、極力敵を作らない事。
例え嫌いな人であっても敬意を欠かさないことが必要とされています。
物事が上手く行かない時は前提を疑え
なんだかやってもやっても上手く行かない‥なんて時は、そもそも根っこの部分が間違っている可能性があります。
書籍では、物事がうまくいかないときは「前提を疑うべき」と考える癖がある人は強いと言われています。
前提が間違っていれば、間違った結論にしかたどり着かない。
私は以前、自分がこんなに我慢しているのに人間関係が悪い。
それは、他人のせい(他責主義)だと思っていました。
しかし他責主義から自責主義にしたら、イライラや落ち込みがなくなりましたね。
吹っ切れたと言いますか、自分が責任持つのだから好き勝手やるぞ!と決意しました。
その後、なぜか周りも優しくなったし、自分も楽しいw。
自責主義にしたら鬱になるんじゃないかと思いました。
益々自分に精神的ダメージが降りかかり、イライラが他人に向かい、人間関係が悪くなるのでは?と思っていましたが、まったく逆でした。
人間関係を良くするには自分が我慢するという前提が間違っていました。
そもそも我慢などせず、「自分の責任で」何事もやるべきでした。
上手く行かない袋小路から抜け出すために、
・自分の実感とは逆の仮説を立てる
・自分の馴染みのある考え方とは逆の結果を示すデータを探す
・自分の意図したこととは別のことが起きている事象をしっかり見る
↓
<ダメな例>
・自分の意見を強化する意見ばかりを集める
・自分に有利なデータばかり見る
・自分に賛同してくれる人だけに会いに行く
上手く行かない時は「前提を疑う・反証する」こと、検証なく受け入れている事実(オカルト)を疑わなくてはならない。
感想
共感できる内容が多く、自分がやっちゃいけない事が多く書かれた自己戒め本でした。
他にも気になる話題について触れられています。
・オカルトとも言える経験則
・なぜ大人でも正しく文章が読めないのか?
・無能を直すには○○と△△が必要
・犯人捜しをする人、原因探しをする人